いちごサイクルに乗って西大寺の街を観光!

西大寺駅から
スタート
西大寺は、歴史と文化が息づく地域です。江戸時代には高瀬舟や北前船の寄港地として物資の集散地となり、商業の中心地として発展しました。そんな西大寺では地域の活性化を目的として「西大寺いちごサイクル」のサービスが2024年にスタート。歴史ある町並みや自然を自転車で巡ることで、西大寺の魅力をより深く感じることができます。
西大寺駅前自転車等駐車場にて、電動アシスト自転車を1日500円でレンタルできます。貸出台数は4台、貸出時間は8時~18時までで、当日返却が必須となりますのでご注意ください。レンタサイクルの利用は先着順で、予約はできません。また、貸出・返却場所は西大寺駅前自転車等駐車場となっています。
いちごマークの
電動自転車
自転車と、駐車場の出入りが可能になるカードを受け取り、いざ出発。ヘルメットの貸し出しもあるため、安心してサイクリングへ出発できます。加えて、サイクリングコースが紹介されたパンフレットをもらうことができるため、是非チェックしてみてください。「西大寺いちごサイクル」では、様々な名所を巡る3つのコースが用意されています。
「宇喜多直家ゆかりの城跡を巡るコース」は、戦国武将・宇喜多直家に関連する史跡を訪れるコースです。「北前船・常夜灯を巡るコース」は、北前船にまつわるスポットや常夜灯を巡ることができます。「龍の道を巡るコース」では、地域に伝わる龍に関する伝説や史跡を辿るコースです。今回は3つのコースに共通する「西大寺観音寺」と「五福通り」を紹介します。
西大寺観音寺
西大寺観音寺は、岡山市東区西大寺に位置する真言宗の古刹で、毎年2月に行われる全国的に有名な「西大寺会陽(はだか祭り)」の開催地です。厄除けや無病息災を願う男たちがふんどし姿で宝木を奪い合う勇壮な祭りで、日本三大奇祭の一つともされています。長い歴史の中で西大寺観音寺は地域の祭りの中心として親しまれてきました。
境内は静寂な雰囲気の中で歴史の重みを感じることができます。なかでも、西大寺観音寺の三重塔は、江戸時代前期の延宝6年(1678年)に建立された岡山県指定重要文化財です。総高22.1メートル、棟高15.9メートルで、端正な佇まいが特徴です。内部に入ることはできず、外観のみを公開しています。
五福通り
「五福通り」は、昭和初期の面影を色濃く残すレトロな町並みが特徴的な通りです。通りの名称は、人生の五つの幸福である「寿(長寿)」、「富(財力)」、「康寧(健康)」、「好徳(徳を好むこと)」、「終年(天命を全うすること)」に由来し、地域の人々の願いが込められています。情緒あふれる風景がなんとも魅力的です。
現在も通りにはカフェやギャラリーが点在し、地元の人々や観光客に親しまれています。特に、古民家を改装したカフェ「五福カフェ」では、地元の食材を使ったヘルシーランチが人気で、ゆったりとした雰囲気を楽しみながら食事ができます。西大寺いちごサイクルのサイクリングの途中に休憩に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
歴史ある街、西大寺
西大寺の街はアップダウンも少なく、サイクリングコースにぴったり。サイクリングは疲れる場面もあると思いきや、電動アシスト付き自転車だったので、汗ひとつかかずに快適な旅になりました。なにより、車でさらりと通りすぎるよりも、西大寺の町のレトロな雰囲気をたっぷり楽しむことができます。今回は3つのコースのなかでも人気のスポットである「西大寺観音寺」と「五福通り」を紹介しましたが、是非とも他のスポットも巡りたいと感じました。西大寺を訪れた際は、「西大寺いちごサイクル」を利用して、地域の歴史や文化を自転車で巡ってみてはいかがでしょうか。