サッカー観戦+岡山流「おもてなし」を楽しんで

サッカー観戦+岡山流「おもてなし」を楽しんで
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体験・学び グルメ・酒 お土産

ファジアーノ岡山のホーム戦の前後、岡山県内各地の観光地で対戦相手のサポーターの姿を見かけるようになりました。特に、FC東京サポーターの食への関心の高さは「蝗活(いなかつ) 岡山」で検索すると一目瞭然。岡山県に住んでいても知らなかった観光の秘めた底力を“発見”する機会となりました。アウェイサポーターにも行ってもらいたい岡山市内の「サッカースポット」について、ファジアーノを応援する飲食店を中心に紹介します。市内観光の参考にしてください。

掲載日:2025年08月01日

ライター:観光ライター 頼實

対戦チームと2つ並んだユニフォームコーデ

ファジアーノ岡山J1昇格以降、ファジを応援するポスターやフラッグを頻繁に見かけるようになりました。街全体が盛り上がっている様子を肌で感じることができます。
特に、岡山の玄関口・JR岡山駅はファジアーノカラーが濃いエリア。中央改札口入ってすぐのところには順位表も設置されています。サポーターはもちろん、アウェイサポーターからも、岡山駅周辺の盛り上がりは好評です。

岡山駅直結の商業施設「さんすて岡山」にあるマネキンのユニフォームコーデがホーム戦ごとに変わっているのは知っていますか?
「アウェイサポーターにも岡山を楽しんでほしい」という思いから、ファジアーノ岡山と対戦チームのサッカーシャツに合わせたユニフォームコーデを披露しています。「敵、味方関係なくウェルカムという思いで企画しました」と、山陽SC開発株式会社の杉本学さんは話します。岡山駅を利用する際にはぜひ見に行ってみてください。

元ファジ選手が作るスパイスカレー

選手として11年間ファジアーノ岡山で活躍した関戸健二さんは、選手時代から「趣味はカレー作り」と公言。2022年の引退後、満を持して、ヘルシーかつ美味しいスパイスカレー店「OKAYAMA Curry 17」を北区丸の内にオープンしました。こだわりは、健康志向で脂質や塩分を控えながら、材料に岡山県産食材を利用しているところ。県産豚肉「桃太郎ポーク」や、選手時代からのサポーターの方から仕入れる「千両なす」などを使って、スパイシーなカレーを作っています。

カレーは1〜3種類から選び、スパイス卵やパクチーなどトッピングをチョイス。定番のケララチキンが好評だそう。関戸さんの奥様が作る、体に優しいバスクチーズケーキも食後にぜひ。
「J1に昇格してから街全体が盛り上がっています。岡山のために選手たちが闘っているので、サポーターからの後押しもより一層お願いしたいです」と、ファジアーノ岡山広報大使でもある関戸さんは話します。

サッカーファンが集う「クラフトレインボー」

全国各地で飲んだクラフトビールとサッカーに魅せられた店主・井坂成保さんの店「クラフトレインボー」(北区野田屋町)では、厳選された全国のクラフトビールが樽替わりで楽しめます。
店内には、ファジアーノ岡山はもちろん、全国のJリーグのマスコットや国内外のクラブのタオルマフラーがずらり。「全国のサポーターの方が置いていってくださったもの」と井坂さん。

店には国内外のサッカーファンやスポーツファンが訪れて、試合観戦やサッカー談義が交わされます。岡山の観光スポットや飲食店のおすすめを聞かれることもあるそう。
「県内の人でも知らないような観光地や店の情報を集めるサポーターのリサーチ力に驚かされます。サッカー観戦がもちろんメインですが、それ以外でも『せっかく行くなら』と、岡山全体を楽しんで帰られています。」と話します。

定食屋さんに並ぶファジ選手のサインやグッズ

オフィス街で働く人たちに人気の定食・オムライスの店「Tomo」(北区内山下)。普段は、周辺で働く人の人気のランチスポットですが、実は、ファジの選手もオフに立ち寄るとサポーターの間で知られています。
自慢は定食メニュー(ご飯1杯おかわり無料)とオムライス。オムライスは納豆キムチや明太子といった変わり種もあり、選手それぞれにお気に入りのオムライスがあるそう。

店内には、店主・長谷川隆昌さんが買い集めたファジグッズや、選手サインのプレートなどが壁一面に飾られています。「集めたグッズを見てほしいという思い。模様替えが好きで、グッズの並びも度々変わります。撮影も自由です」と長谷川さん。「ファジアーノ岡山を知らない人にも興味を持つきっかけになってくれたら嬉しいです。一人でもサポーターが増えてくれたら」と話します。

住所/岡山市北区内山下1-12-104
電話番号/086-225-6622
営業時間/11:00〜14:00、18:00〜20:45
定休日/水、日曜日、祝日

世代も肩書きも超えて盛り上がれる場所に

最後に紹介するのは、奉還町にある居酒屋「じゃんぼ」です。
鉄板料理や一品料理などメニューが多彩で、名物は「親鶏のたたき」。豊富な日本酒のラインアップも魅力です。
オーナーの日口裕之さん夫妻も試合を観戦するため、試合日の半分は定休日。残りの半分は、店内でパブリックビューイング。ホーム戦の日は、試合後そのまま集まれるように12時までお店を開けています。奉還町のゲストハウスに宿泊したアウェイサポーターが立ち寄ることもあるそうです。

「ファジーアーノ岡山の応援を通じて、世代も肩書きも異なる人たちと仲良くなれました。仲良くなった他チームのサポーターとも交流させてもらっています。サッカー好きの輪が広がるように、これからも全力で応援していきます」と日口さん。
町ぐるみで応援しサポーターの層がさらに厚くなれば、選手たちを後押しする力になる。ファジアーノ岡山愛、サッカー愛を持った店主への取材を通して、そう感じました。サッカー観戦とともに、ぜひ立ち寄ってみてください。

住所/岡山市北区奉還町2-6-14
電話番号/086-256-1710
営業時間/17:00〜23:00
定休日/日曜日

岡山市公式観光情報 OKAYAMA KANKO.net