受付で出迎えてくれる乗り物シリーズ!
たけべの森公園は、岡山市北区建部町にある公園で、広大な敷地内に芝生広場やオートキャンプ場、レジャープール、バーベキュースペースなどを併設します。
1・5キロも続く藤右衛門桜の小径(八重紅枝垂れ桜の小径)など、桜の名所としても知られています。入園料は大人300円、小・中学生200円です。
受付がある「たけべの森サービスセンター」に辿り着くと、装甲車やクレーン車、ジープ、フォークリフトと、ズラリと並んだ手作りの乗り物が出迎えてくれます。
どの乗り物も実際に乗車でき、ハンドルを回すとリフトが上がったり、クレーンを巻き上げたりと細部まで楽しい仕掛けが。
子どもが一番気に入っていたのは装甲車。
後部から乗り込み、ハッチから顔を出せるという本物さながらの出来栄えで、飽きずに何度も遊んでいました。機関銃やライトにもこだわりポイントが。
真っ赤なバイクもあって、「格好いい!」とご満悦。
今年5月に完成した“山手線風”電車も!
今年5月に新たに仲間入りしたのは、山手線風電車です。
ボールプールテントの周りを一周、人力で走ることができる電車で、踏切や鉄橋のような箇所もあり、鉄道好きの子どもたちにオススメです。運転席のメーターやボタンも本物のように再現されています。
冷暖房完備の無料休憩室もありました。
休憩室には、小さな子ども向けのキッズコーナーや授乳室、楽しいフォトジェニックスポットがあります。
小さな町のような「建物シリーズ」
建物シリーズは、寿司屋、ラーメン屋、アイスクリーム店、焼き鳥屋など飲食系から交番、診療所など、まるで小さな町さながらに、色々なお店ごっこができる建物が並んでいます。これも全て手作り。
ポイントは、遊具一つひとつにリアリティーを追求しているところ。
例えば、ラーメン屋さんに本物の中華鍋や寸胴鍋など調理器具があるなど、子ども用にデフォルメされた町ではなく、大人が見ても楽しい内容になっています。
交番にも楽しい仕掛けがいっぱい。
内部には、昔懐かしい黒電話があって、警察ごっこも楽しそうです。
まるで本物!?の焼き鳥屋さんでは、得意気に焼き鳥を焼いて、店の大将になりきる姿も。
コツコツ1人で手作りする安藤所長
これらの遊具を手掛けているのは、たけべの森公園管理事務所・所長の安藤傑文さんです。
「5年前から1人でコツコツと制作してきました。実は、それ以前は春の桜と夏のレジャープールがメインで、それ以外の季節に公園に来ていただいても、これといった見どころがありませんでした」と安藤さん。
「低予算で楽しい仕掛けをできないか」と考えついたのが、独学で始めた手作り遊具だったと話します。
最初はバスなど小さい子ども向けの乗り物。続いてフォトジェニックなパネル。
2、3年前から、本格的に乗り物シリーズや建物シリーズに着手し、時には本物の写真を参考にしながら、細部まで作り込んだ作品を完成させてきました。現在は、ヘリコプターを制作中です。
「大型遊具はありませんが、手作り遊具でここまでのバラエティが楽しめるところは、あまりないのでは?」と安藤さんは話します。
秋には、アウトドアがオススメ
涼しくなるシーズンにオススメなのは、アウトドアでの利用です。
オートキャンプ場とフリースペース(芝生広場)、バンガローなどがあり、宿泊と日帰りが選べます(いずれも予約制)。
また、「宝探し」や「謎解き」など散策型ゲームも多数。子ども向けから大人向けまで、安藤さん考案のゲームに挑戦するのも良いですね。
バーベキューガーデン(予約制)もリニューアルしました。
たけべの森公園から車で15分の場所に「たけべ八幡温泉」があるほか、建部の町を巡る「たけべレンタサイクル」もスタートしています。魅力的な場所がいっぱいの建部町に出掛けてみませんか。