読書の秋を楽しむための、本屋・古本屋巡り

読書の秋を楽しむための、本屋・古本屋巡り
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日が暮れる時間もすっかり早くなり、だんだんと秋らしい気候になりました。秋といって一番に思い出すのは、「読書の秋」。今回は岡山市内にある個人経営の本屋・古本屋さんを特集します。そのお店にしかない選書の個性や、雰囲気の良さを是非とも感じて下さい。

掲載日:2023年11月15日 最終更新日:2023/11/24

ライター:観光ライター 杉原

スロウな本屋

岡山市北区南方の「スロウな本屋」は、新刊を扱う書店です。古民家をリノベーションした店内は、畳と板の間の質感がなんとも懐かしい雰囲気を醸し出しています。
また、ジャンルごとに整然と並んだ本が出迎えてくれる様子はとても気持ちよく、これこそが「理想的な本棚」だと感じます。

芯ある選書

「スロウな本屋」の魅力は、優しくも、芯のある選書の数々です。
絵本をはじめ、社会的課題に深く切り込むような書籍、日本全国の器や発酵の手しごとについて書かれたエッセイも。
ゆったりした雰囲気に加えて、自身の生活の質を考え直すことができる、まさに「スロウ」なテーマの本がギュッと詰まった場所です。
加えて、お店の魅力である「選書」に沿ったテーマで様々なイベントも開催されているそうです。
オンラインショップも設けているため、公式サイトやインスタグラム等で新刊やイベントの情報をチェックしてみて下さい。

お店を後にする頃、玄関のガラス戸から指す光がいつの間にか靴を温めてくれており、心も温まりました。
永く一緒に過ごせる良書をお探しの際には、是非「スロウな本屋」へお立ち寄りください。

※多くのお客さまにとって過ごしやすい空間を作るため、お越しの際にはマスク着用をお願いいたします。

隠書泊

「岡山で一番小さな古本屋」というキャッチコピーが可愛らしく覚えやすい、岡山市北区駅前町の「古書 隠書泊(おにしょはく)」。昭和な雰囲気が漂う、ひっそりとした佇まいの古本屋さんです。「岡山で一番小さい」という名前の通り店内の広さは約3坪。
本に四方を囲まれる感覚が、本好きにとっての幸せを感じさせてくれます。

多様な選書

単行本、雑誌、DVD等がところ狭しと並ぶ姿は圧巻です。
オールジャンルをカバーできるような多様な選書がおもしろく、コンパクトな空間ながらついつい長居してしまいます。
とてもリーズナブルなお値付けをされているので、二冊、三冊と手が伸びるところも古本屋ならではの魅力です。
店舗は岡山駅に近接しているため、公共交通機関で移動する際のちょっとした相棒を見つけにいくも良し。
または、休日等にじっくりと時間をかけて、掘り出し物の一冊を探すも良し。
「隠書泊(おにしょはく)」は、まさに読書好きの強い味方だと感じました。
お近くにお越しの際は、是非ともお立ち寄りください。

ながいひる

秋の夜長のお供に、岡山市北区大学町「ながいひる」の古本はいかがでしょうか?
一度見たら忘れられないキャラクターと緑色の看板が目印。階段を登ると、お店の入り口に到着する前から単行本がズラリと並んでいます。

新刊も古本も楽しめる選書

店内には古本、古雑誌、新刊など沢山の書籍が、ところ狭しと並んでいます。書籍のジャンルは、音楽や珈琲、漫画や句集まで様々。
古本だけでなく新刊もありますので、是非ともお手に取って中を確認しながらお楽しみください。
実は、「ながいひる」をめがけて県外から来てくださるお客さまもいらっしゃるそうで、岡山市の観光にも一役買っているとのこと。

レトロでポップな雑貨たち

こちらは、雑貨を販売するコーナー。
ティーポットとカップのセット、可愛い細工のスプーンなどの隣には、色とりどりのワンピースやカーディガン等のレトロな古着も販売されいます。
書籍の装丁が持つカラフルさと、雑貨のカラフルさが調和して、どこを切り取ってもレトロポップな雰囲気に。
店内全体において「色とりどりなのに統一感がある」という、魅力的なレイアウトになっています。

ちょっと一杯!もできちゃうのが、「ながいひる」の大きな魅力でもあります。
お店には冷蔵庫も完備。
瓶のジュースや缶ビールを片手に店長と語り合うことができます。
取材の際には、お仕事終わりの女性がちょい飲みを楽しんでいらっしゃいました。カジュアルで自由な営業スタイルから、「ながいひる」のファンが大勢いる理由に納得。
また、飲みながら本を語るイベントや、スポーツ観戦イベントも開催しているので、是非ともインスタグラム等で日程をチェックしてみて下さい。

岡山市公式観光情報 OKAYAMA KANKO.net