岡山県のご当地グルメ「デミカツ丼」の人気の秘訣にせまる!

岡山県のご当地グルメ「デミカツ丼」の人気の秘訣にせまる!
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歴史・文化 グルメ・酒

「デミカツ丼」は、とんかつにデミグラスソースをかけた丼物のこと。言わずと知れた、岡山県を代表するご当地グルメのひとつです。今回の記事ではデミカツ丼の誕生秘話から、岡山県のご当地グルメとしてデミカツ丼が大人気である理由までをご紹介いたします。

掲載日:2024年07月10日 最終更新日:2024/07/02

ライター:観光ライター 杉原

ご当地グルメのデミカツ丼とは?

サクサクのカツに濃厚なデミグラスソースをかけた、岡山ならではのカツ丼が「デミカツ丼」です。東京帝国ホテルのデミグラスソースを食した、岡山県の料理人が「この味を地元の人たちにも食べてほしい」と思いたったことから誕生したそう。90年以上前に岡山へ伝わった秘伝のソースの味は、今も変わらず大人気。デミグラスソースには深いコク・甘み・旨みがギュッと詰まっており、この独特の味わいが岡山県民の嗜好にフィットしたのではないかといわれています。

「味司 野村」のご紹介

岡山県民の舌を虜にしたデミカツ丼は「岡山のご当地グルメ」と呼ばれ、今まで様々なお店がそれぞれの味でデミカツ丼を展開してきました。その中でも、「味司 野村」は観光客の方々だけでなく地元の方々にも長年愛されています。1931年創業の老舗「味司 野村」は、デミカツ丼発祥のお店。もともとは定食などを提供する食堂として始まったそうです。カツ丼専門店という形になったのは、一代前の、三代目から。デミカツ丼の発祥以来、一子相伝のソースの味を守り続けています。

デミカツ丼のこだわり

ソースは深みがありながらもしつこくない、独特の美味しさがあります。ご店主ですら「どんな味か表現するのが難しい複雑な味わい」というほど。白米にも洋風のソースが合うように試行錯誤を繰り返した、まさに「野村の味」です。また、ご飯とカツの間のキャベツもいい仕事をしています。特徴はボイルしたざく切りのキャベツを使っている点。シャキシャキの千切りキャベツだとキャベツ自身の主張が強くなるが、一度ボイルすることでご飯・カツ・ソースを繋ぐ役目を果たしてくれるのだそうです。加えて、肉は柔らかなヒレと食べ応えあるロースの二種類のどちらかを選ぶことができます。ジューシーな肉汁と濃厚なソースがベストマッチして、一度食べたら忘れられない味です。

全てのお客さまをもてなしたい

大型連休には一日に500人もの来客があるという野村。お客さま一人ひとりへのご挨拶が行き届かない場合もあるが、なるべく声をかけるように努めているそう。「沢山のお飲食店さんがある中で、当店を選んでいただけることは奇跡だと思うのです。そのご縁を大切にしたい」という、あたたかい言葉もいただきました。また、メニュー看板や、券売機横のメニュー表には、丁寧な英語表記も。こういった点からも、デミカツ丼が「岡山の顔」として世界中の方々に愛されていると分かります。

また行きたくなる、ご当地グルメ

岡山県民から、世界中からの観光客まで、多くの人のハートをしっかりと掴んで離さないご当地グルメ「デミカツ丼」。中でも「味司 野村」のデミカツ丼は、「またここに来て、デミカツ丼を食べたい!」と思わせてくれる沢山の魅力がギュッと詰まった一品でした。ここにしかないデミカツ丼の味と、お客さまに対するあたたかいおもてなしが、多くに方々に親しまれる理由。岡山県で必食の「味司 野村のデミカツ丼」を、ご賞味ください。

岡山市公式観光情報 OKAYAMA KANKO.net