岡山カルチャーゾーンで働く人に聞く「行きつけランチは?」(前編)

岡山カルチャーゾーンで働く人に聞く「行きつけランチは?」(前編)
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岡山城を中心に文化施設がコンパクトにまとまった「岡山カルチャーゾーン」。観光後に悩むのがランチ選びではないでしょうか。「美味しいお店情報は、そこで働く人に聞くべし」という鉄則のもと、カルチャーゾーンで働く人が推薦する「行きつけのお店」を前編、後編に分けて教えてもらいました。前編では、林原美術館、ルネスホール、岡山映像ライブラリーセンターのスタッフおすすめ店を紹介します。ランチ選びの参考にしてみてください。

掲載日:2024年12月09日

ライター:観光ライター 頼實

ぱんだこーひー【林原美術館のオススメ】

林原美術館学芸員の橋本龍さんのイチオシは、9月、同館近くに移転オープンしたカフェ「ぱんだこーひー」です。
バラエティ豊かな週替わりランチ「ぱんだこーひーの彩りヘルシーランチ」(1500円)は、メイン料理に副菜5〜7品、雑穀米、スープ、ドリンク、ミニデザート付き。この日は、スペアリブのワイン煮にマッサマンカレー風スープ、自家製オイルの温野菜など。ソースからドレッシングまで、どの料理も丁寧に作られていて、一口食べるたびに意外な組み合わせの妙に驚かされます。

もう一つの“ご馳走”は、目の前に広がる林原美術館裏手の石垣です。岡山城二の丸屋敷対面所築城当時のままの姿は、隠れた癒しスポット。窓際の席からは、美術館中庭の大明竹(たいみんちく)や肥後椿(2月頃)も楽しめます。
「カルチャーゾーン周辺を歩いて散策してほしいです。雰囲気の良い小径など魅力がいっぱいですよ」と代表の杉本克敬さん。「眠れぬ夜のスイーツ」(21時以降)が楽しめる夜カフェも良さそうです。
林原美術館では、12月15日(日)までの期間、60周年記念展「みんなで選ぶ、林原美術館名品総選挙」を開催中です。

キンパのお店ちゅんちゅん【ルネスホールのオススメ】

音楽会や芸術イベントを開催する「ルネスホール」。館長の若林昭宏さんとスタッフがオススメするランチは2店です。
1店目は、オランダ通りの一本東の路地にあるお店「キンパのお店ちゅんちゅん」。
スープと小鉢5品が付く「キンパ定食」(1200円〜1300円)は、5種類のキンパから選べる人気メニュー。写真の「ちゅんちゅんキンパ」は、たくあん、魚肉ソーセージ、ツナ、きゅうり、かにかまがぎっしり詰まっています。「キンパは一口サイズで美味しい。野菜たっぷりであっさりと食べられますよ」とルネスホールの宍戸直美さん。

看板メニューのキンパはオーナー・岡村春美さんのオリジナル。「キンパは日本で言うところのおにぎりのような感覚。ご飯に塩と胡麻油を使うところが特徴です。選ぶ組み合わせは自由で、家庭ごとに具材が違います。新しい組み合わせも開発しています」と岡村さん。
週替わりの小鉢は野菜中心でヘルシー。この日の小鉢「りんごのキムチ」には驚きました。キンパとヤンニョムチキンはテイクアウトも可能です。

うどん一筋がんこ屋【ルネスホールのオススメ】

2店目は、県庁通りに9月にオープンした「うどん一筋がんこ屋」です。香川県出身で、讃岐うどんを作って20年の店主・大山雅弘さんの新規店です。大山さんは讃岐うどんの人気店「うどん村」の創業者。若林館長は「うどん村」時代からの常連客なんだとか。
イカのかき揚げ入り「イカ天うどん」(900円)、「穴子天うどん」(950円)などメニューは20種類以上あります。「以前の店では機械でしたが、今は手打ちうどんを提供します」と大山さん。運が良ければ、客席から手打ちする光景が見られますよ。

写真は名物の「ごぼちりうどん」(850円)です。もちもちで喉ごしの良い麺に、ごぼうとチリメンのかき揚げは噛めば噛むほど、滋味深い味わい。ショウガの爽やかさもプラスした一品です。
「釜揚げうどん」や「釜バター」など釜揚げうどんがあるのも嬉しいポイント。麺は同じ料金で、1玉か2玉を選ぶことができます。

MARU【岡山映像ライブラリーセンターのオススメ】

「MARUは小径にを入って行くと見つかる隠れ家的な日本料理店です。料亭のような落ち着いた雰囲気で美味しいものがいただけるご褒美ランチですね」と話すのは、岡山映像ライブラリーセンターで働くスタッフの方々。スタッフ同士の親睦会などでも利用するのだそう。岡山映像ライブラリーセンターでは、岡山香川の懐かしい映像が無料で公開されています。

MARUのランチタイムは、小鉢5品が付く日替わりの「昼御膳」(1500円、コーヒー付き)か「松花堂弁当」(2700円、コーヒー・デザート付き)の2種類。昼コースもオーダーできます。「魚を中心に、季節の野菜を使った上品な味付けの小鉢が並びます。また行きたいなと思わせるお店ですよ」と 岡山映像ライブラリーセンターのスタッフ。

【住所】岡山市北区丸の内2-10-5
【電話番号】086(234)2122
【営業時間】11:30〜14:00、18:00〜22:30
【定休日】日曜日

お城や公園でテイクアウトランチも

人気のテイクアウト店についても聞きました。
老舗かまぼこ店・長谷井商店プロデュースの「はせいのおそうざい」(岡山映像ライブラリーセンターのオススメ)は、色とりどりのお弁当10〜11種類が店頭に並びます。写真は2段重ねの「色彩」(972円)。1段目にご飯、2段目には唐揚げ、ヒレカツなど8種のおかずと、かまぼこ店ならでは、生姜天が!
素材の味と色味を大切にした優しい味わいに定評があります。

「広東菜館 山珍」(林原美術館の橋本さんオススメ)の「豚まんじゅう」(1個420円)は、創業60年の地元人気店による、手作りの豚まんです。岡山県民なら誰もが知っている有名店で、豚まんじゅうには、うずらや角煮、キャベツなど6種類の具材が入っていてジューシー。テイクアウトの中華弁当もあります。

「ふさやベーカリー」(岡山映像ライブラリーセンターのオススメ)人気NO.1の「クリームパン」(240円)は、サクサクしたデニッシュ生地と、なめらかで甘すぎないクリームが絶妙のバランスです。
チーズフランスや粒あんフランスサンドなどハード系のパンもオススメです。テイクアウトして、岡山城や後楽園に持ち込むもよし、旭川を眺めながら食べるもよし。
カルチャーゾーンで働く人たちが勧めるランチをぜひ試してみてください。

【住所】 岡山市北区内山下2丁目3−2
【電話番号】086(222)8056
【営業時間】7:30〜18:00
【定休日】日・祝

岡山市公式観光情報 OKAYAMA KANKO.net