ベッキオ・バンビーノは
どんな大会なの??
ベッキオ・バンビーノは、岡山県内各地を舞台とした日本最大規模のチャリティー・クラシックカーラリーです。公道で行われるヒストリックカーラリーイベントを国際的に統括する団体である『FIVA(Fédération Internationale des Véhicules Anciens)』と『ACHAFR(国際ロータリークラブ)』から日本で唯一、同時に「世界の公式カーラリー」であるというお墨付きを受けています。大会内ではチャリティー活動をおこなっており、パンフレットの購入などで集まったお金は被災した全国の子どもたちへ寄付されます。
コースの紹介
ベッキオ・バンビーノの見どころは岡山県全域を舞台にした魅力的なコース。風光明媚な秋の景色の中、沿道で遭遇するクラシックカーは何とも絵になります。今回のコースは、10月5日に護国神社をスタート。(※スタート地点のみ、記事内の地図に表示)牛窓のホテルリマーニ、和氣鵜飼谷交通公園などの名所を周り、この日の最後は湯原温泉郷に一日目のゴールイン。参加者は同時に宿泊もするため、温泉で疲れを癒します。
10月6日は、山田養蜂場みつばち農園、奥津温泉 花美人の里、ヒルゼン高原センター、八幡温泉郷 たけべ八幡温泉等などを周り、岡山プラザホテルにゴールインというコース。鵜飼谷交通公園の和氣ドームに停車した参加者の皆様にお話をうかがいました。
エントリーナンバー1番
「ダービーベントレー」
第5回大会から毎回参加しているという西川様にお話をうかがいました。こちらのベントレーは1936年製。今年で88歳、いわゆる米寿の車です。ハンドルやメーターの周りは、味わいのある木製の仕様に。つややかな車体は丁寧な化粧直しを施し、エンジン等の車内部のメンテナンスも定期的に行っており、自動車というよりも「文化財を所持している」という感覚があるのだそうです。「車そのものだけでなくクラシックカーの魅力や浪漫を次世代に伝えていけたらと考えています。」と笑顔で語っていただきました。
エントリーナンバー37番
「ポルシェ 911」
参加者の藤田様はベッキオ・バンビーノに参加するため香川県丸亀市からいらっしゃったそう。昨年の秋、今年の春、そして今大会の3回連続出場です。1973年式の真っ赤なポルシェは、会場の中でも一際目を惹く存在でした。こちらの車体は、「約50年前のポルシェの赤い塗料」を使用することで当時の新品の状態を正確に再現。「近年は暑い日が続き、車の製造された当時とは気候も全く異なります。冷却装置もパワーアップさせるなどの工夫を加えながら乗っています。」とのことでした。
エントリーナンバー44番
「フェアレディZ 432」
「ニッサン フェアレディZ 」は言わずと知れた日本のスポーツカー。副実行委員長の吉村様からは、大変珍しいエンジンの説明をお聞きしました。フェアレディZ 432は「4バルブ、3キャブレター、2カムシャフト」からとられたネーミングだそうです。ボンネットを開くとあらわれた大きなエンジンは、なんと世界に419台しか存在しない限定のものなんだとか。「実は当初、自分と同い年のフェアレディZを探していたんですが、とても珍しいこのフェアレディZに出会い、思わず購入しました。」と思い出を語っていただきました。
どんな世代でも
同様に瞳は輝く
大会名称のVecchio Bambino (ベッキオ・バンビーノ)は、イタリア語で「子どもの心を持ち続ける大人」、つまり「永遠の少年」という意味。ルールを守りながらも力いっぱいカーラリーを楽しむ、かっこいい大人像を子どもたちに見てほしいという想いが込められています。会場では子どもたちと大人たちが同じように瞳をキラキラと輝かせていたことが印象的でした。来年の春に開催予定の次回大会も楽しみです。