酒蔵建築の趣をそのまま残した「ギャラリーSAKAGURA」
多目的に使用できるフリースペースです。取材時には、写真展が開催されていました。通年、地元の作家さんや地域の人々を中心に写真・絵画・陶器・衣服・バザーなど色々な展示会が開催されています。
一部の天井が吹き抜けになっているので、酒蔵ならではの建物の雰囲気と共に展示を楽しむことができます。
地元の食材を使った和食が楽しめるレストラン「御津葉 酒蔵店」
木の温もりが感じられるとても落ち着いた雰囲気の中で、地元の食材を多く使った料理を楽しむことができるレストラン「御津葉 酒蔵店」。
今回は、瀬戸内産の海の幸を使った、「寿司天ぷら定食」を注文しました。カツオ、エビ、タイなど大きくてプリプリの「にぎり」は6貫。天ぷらは海老、レンコン、ししとう、椎茸、かぼちゃの5種。サクサクの食感でとても美味。ペロリと食べることができます。
その他のメニューでは、地元産のとろろ芋を使った「とろろ蕎麦」も人気だそうです。
しっとり落ち着いた情緒ある中庭
常に手入れが行き届いている中庭。白い土蔵と鍵型の酒蔵に囲まれています。以前、敷地内にあった庭石を、塩飽諸島(岡山県と香川県に挟まれた西備讃瀬戸に浮かぶ大小合わせて28の島々から成る)の連なりを模して作られたのだとか。レストランから眺めるのもよし、外に出てみるのもよし。ゆったりとした気持ちになれます。
再現性の高い趣きのある通用口
施設の中にある塀や門は、当時のままに復元されています。通用口は、門から中庭へと続く風景が額縁の中の絵画のように見えてとても風情を感じます。
酒蔵としての面影を残す内観
レストランから2階のレンタルスペースまでの階段には昔の酒蔵や御津地区の写真などが展示してあります。この酒蔵は武藤家が西武藤と呼ばれる本家より分家し酒造業を創業しました。3代目から酒造家として有名になり、その子秦太の代で吟醸酒「竹の露」などを販売したことで知られています。その後、武藤酒造株式会社となりましたが、平成5年に会社は廃業し建物は町に寄贈されました。
高い天井を見上げると昔ながらの梁が一層酒蔵時代を彷彿させてくれます。
お土産は地元の特産品が揃う売店で!
売店では、地元の特産物や地元が作る手作りの作品などが販売されています。
地域の人々による一つひとつ心のこもった手編みのコースター。ビビッドな色でとても目を引きます。
御津地区の特産品である干し椎茸はとても人気です。
また、地元の「まつだ牧場ミルク工房」のアイスも販売されています。生乳のコクと風味がしっかり出ていて、上品な甘さのアイスとして人気です。売店では、ミルク、抹茶、いちごミルク、イタリアンチョコレート、クッキークリーム、クリームチーズ、海野ジェラート 、ラムレーズン、甘夏の9種類が販売されていました。ぜひ、お土産に買ってみてくださいね。