まずは欠かせない!岡山駅前「桃太郎像」と「六高生記念像」
岡山の玄関口である岡山駅東口にあるのが、絶対に欠かせない「桃太郎像」です。お供の犬、猿、キジを連れて「いざ出陣!」と言わんばかりの凛々しさ。多くの観光客のフォトスポットとなっています。
像は岡山市出身の彫刻家岡本錦朋の作品。題字は黒田桂軒。後ろ姿もなんとも凛々しい!「ついていきます!」と思わず言ってしまいそう。
岡山西ロータリークラブの寄贈で贈の裏側にはロータリーの理念「4つのテスト」1、真実かどうか、2みんなに公平か、3好意と友情を深めるか、4みんなのためになるかどうかと記載されています。
岡山駅東口にはもうひとつ見てもらいたい銅像があります。桃太郎像から50m程度離れたところにマント、学生帽子、高下駄で雄雄しい姿の「六高生記念像」です。
桃太郎像とは逆で、岡山駅に向かってそびえたっています、ぜひ、お見逃しなく!
桃太郎大通りを歩いた先の柳川交差点は小さな銅像があちこちに!
岡山駅前から岡山電気軌道城下駅(しろした)を結ぶ延長約1kmの目抜き通りである桃太郎大通り。東に向かって歩いていくとその中間あたりにある柳川交差点にも可愛らしい銅像が各所にあります。
一つ目に見つけたのは、谷義仁作の「鬼の子像」。この像は第1回桃源鬼まつり「うらじゃ」の古代たたら(古代から近世にかけて発展した製鉄法)で製鋼された球鋼(たまがね)をもとに造られた鬼の小像です。一瞬埴輪にも見えたのですが、よく見ると角が2本生えていて、鬼のパンツもはいていてとてもキュート。
鬼の小僧から東側に横断歩道を渡ったところには、「ももたろう」(蛭田次郎作)の像があります。
地域の人が落とし物のマスクや帽子をかぶせていました。桃太郎のマスク姿とは!今の世情を表していますね。
桃太郎がいるなら、もちろん家来たちもいました!犬も記事も同じく蛭田次郎氏の作品です。
どちらも空を見上げています。普段歩いているだけでは気づかないかもしれませんが、他にも桃太郎大通りにはたくさんの銅像があります。ぜひ、宝探しのような気持ちで歩いてみてください。
岡山城周辺の銅像
岡山市民から愛されている「水辺のももくん」は旭川のほとりに桃を持って立っている像です。後楽園のある旭川の中洲の南端にあり、岡山市の100周年を記念して建てられました。岡山城を背景に写真を撮るのがおすすめです。
春には桜を背景に撮影することもできます。最近では2021年のN H Kドラマ「カムカムエブリバディ」のロケ地になったことでも有名です。
岡山城のある烏城公園内北川にあるおすすめの銅像は「笠井信一先生」です。
ロングコートにシルクハットの帽子を持つ笠井信一は静岡県出身ですが、大正3年から8年までの6年間岡山県知事を務めています。大正6年に全国に先駆けて「済世顧問制度」を創始し、防貧救済活動事業を行った人物です。
岡山が誇るアスリートたちの銅像
こちらはバルセロナ、アトランタの両オリンピック女子マラソンでそれぞれ、銀、銅メダルを獲った有森裕子選手の銅像。バルセロナ 五輪でロシアの選手(エゴロワ選手)とデッドヒートを繰り広げた瞬間を再現しています。
名前の上には「animo(アニモ)」という文字が刻まれています。「アニモ」とはスペイン語で「頑張れ」と言う意味で、バルセロナオリンピックの沿道で観客が盛んに叫んだ言葉です。有森選手はこの言葉を自身のニックネームである「アリモ」と聞こえ、自分を応援していると思い、最後まで頑張れたと後に語っています。
陸上競技場の目の前にあり、整備された花壇と有森選手を見上げながらゆっくり休憩するのもいいですね。
有森選手の銅像の数十メートル先にはもう一人、岡山県出身のアスリート人見絹枝選手の
像があります。人見選手は、1928年アムステルダムオリンピックで日本人女子選手として初出場し800メートルで日本人初のメダリスト(銀)になりました。
走り幅跳びの選手でもあった人見選手。とても躍動感あふれる姿に見入ってしまいます。
吉備津神社にゆかりが?犬養毅像
吉備津神社の第2駐車場の隣には5・15事件で凶弾に倒れた第29代内閣総理大臣である犬養毅の像があります。犬養氏は岡山県出身で、遠祖とされる犬飼建命は神社の主祭神・大吉備津彦命の随神とされています。
かなり高い位置にあるので、下から見上げるとこのような感じに。車で10分のところには、犬飼木堂記念館(岡山市北区川入102-1)があり、遺品や写真が展示されているので、合わせて見学にいくのもおすすめです。