ありがとうファームって
どんな企業?
(写真左側:木庭代表取締役)
株式会社ありがとうファームでは、就労継続支援A型事業所、就労継続支援B型事業所、リワーク施設、グループホーム、という四つの障害福祉サービスを手掛けています。
また、アート&サービスを軸にギャラリーや、カフェ、レンタルアート事業も展開。
障がいを持つ方々の「できること」「やりたいこと」を模索し、可能性を広げる活動をされています。
近年、障がいを持っている当事者の人数が増加しているそうで、日本では約1160万人と、約10人に1人が障害を持っている計算です。
家族や福祉関係者を含めた場合、約5000万人の方々が当事者と関わっていることになります。
木庭代表取締役:
5000万人から選ばれる企業、応援される企業には活力が生まれると思ってます。だからこそ、他企業の人たちとも理解しあって、一緒に共生社会をつくる活動に取り組んでほしい。そのきっかけづくりをするのが僕らの活動だと思っています。
Cultural Maison
KOTYAE(こちゃえ)
表町を拠点に、飲食店5店舗と食料品店、雑貨店各1店舗の合計7つのお店を展開している「ありがとうファーム」。
例えば、インタビューの際に伺った
「Cultural Maison KOTYAE(こちゃえ)」は、赤い絨毯と絵画の飾られた豪華な空間が特徴的。
珈琲やデザートを楽しむことができる「街のおしゃれな喫茶店」です。
ランチでは、冨士麺ず工房とコラボしたモチモチ食感の生パスタや、とろとろのオムライスが人気メニュー。
フリーWi-Fiもあり、居心地の良さについつい長居してしまいそうです。
コンサートや展示会、イベントスペースとしての貸し出しも行っているそう。
カフェだけではない多様なご利用方法を、皆様もご一緒に考えてみてはいかがでしょうか?
昼だけ定食
ありがとう食堂
私たちが生活している中で、障がい者の方々との接点は少なく、多くの人の中で遠い存在になってしまっていると思います。
「ありがとう食堂」でも、ハンディキャップを持つ方々がご自身のペースで活躍中で、そういった方々を応援することにつながる場所です。
こちらはお昼限定の営業で、500円のボリューム満点日替わりランチを提供しています。
地域の方々に愛されている定食屋さんである上に、一日50食限定ということもあり、売り切れになる前に是非ともお立ち寄りください。
就労継続支援B型事業所「つづき」
「つづき」では月曜日、水曜日、金曜日に雑貨の販売をしています。
ハンドメイドアクセサリーや、さをり織りのマットやのれんが、カラフルにならび、まるでマルシェの様に朗らかな雰囲気。
販売する側も購入する側も楽しむことのできる空間だと感じました。
木庭代表からは、「優秀で、やる気もある人材が日本には埋もれている。私たちの仕事は、誰もが持ってる高い能力や、自己実現したい、という思いを社会に発信していくこと」だとお聞きしました。
岡山のツーリズムと
今後の展望
旅行会社とのタイアップで、法人向け研修ツアーのパッケージを企画している、ありがとうファーム。
福祉分野とツーリズムが結びつくイメージは新鮮だと感じました。
どういった内容の企画を、どんな想いで作られたのでしょうか?
木庭代表取締役:
飲食店、食料品店、雑貨店、ギャラリー等をご案内し、障がいを持ったメンバーたちが、生き生きと働いている姿に触れてもらうのです。
長年かけて蓄積された弊社の知識を、他企業でもSDGs促進活動に生かしてほしいと思っています。
加えて、弊社では「AIR(アーティストインレジデンス)」も計画中。
アーティストインレジデンスとは、県内外、国内外のアーティストを招集し、一定期間滞在して地域と交流しながら、その地域ならではの作品を制作してもらう事業です。
独自の特徴として、ありがとうファームのメンバーとの交流と、玉野にあるUNOHOTELとコラボし宇野港と表町をつなぐ広域のレジデンスを企画しています。
表町商店街近隣には今年の9月「岡山芸術創造劇場ハレノワ」ができることもあり、商店街を含む付近一帯を「芸術・文化・音楽・福祉が交流する社会的意義のある場所」として盛り上げていきたいのです。
障がいの有無に関わらず誰もが共に生きることができる「共生社会」の実現を目指すと同時に、お世話になっている岡山、そして表町商店街に恩返しをしたいと思っています。
加えて、「多くの方に知ってもらうこと」が、バリアフリー化の第一歩。
法人主体のツアーや、アート&サービスの事業を通して、多くの人に障がいを持つ方々のことを知ってもらい、身近に感じてもらう活動を続けたいと思っています。